ALGuide2018
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2アクティブ・ラーニングとは、学生が書く・話す・発表するなどの何らかの活動を通して、授業に参加することを指します。これまで、頭の中で考えたことを外に出す機会は、授業最後のテストやレポートの時だけでしたが、授業の中で、書く・話す・発表するなどの活動を通して、学生が何をどのように考えているのかを外に出す機会を設けることがアクティブ・ラーニングです。考えていることを外に出すということから「認知プロセスの外化」と言われます。本学ではアクティブ・ラーニングを「思考の活性化を促す手段」として位置づけていますが、認知プロセスを外化し、思考の活性化を促すことで、具体的にどのような効果があるのでしょうか。まず一つ目に、認知プロセスを外化することで、その学生が何をどこまで理解できているかについて、教員・学生ともに理解が可能になります。学生にとっては「わかっていたつもりでもうまく説明できなかった」や「思ってたよりも理解できていないな」ということ自体を把握できるようになります。そうすると、わからなかったところを改めて調べ直したり、十分に理解できていなかった点についてさらによく考えたりする、というように、学修の軌道修正の機会になります。また、教員からすると、学生の授業の理解度が授業の途中で把握できるようになるため、多くの学生が理解できていない点や誤って理解している点などについて改めて授業の中で説明することができるようになります。認知プロセスの外化を通して、学生・教員ともに現状把握が可能となり、軌道修正長崎大学におけるアクティブ・ラーニングの位置づけ1学ぶことを頭の中で終わらせず、考えを外に出させる機会をつくる

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