LACS活用ガイドブック
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36 科目名: 基礎化学 科目区分: 専門教育科目・工学基礎科目(必修) 対象学部: 工学部 化学・物質工学コース 対象学年: 1年次 クラス規模: 過去5ヵ年度で、最多147人、最少91人 担当教員: 相樂 隆正(工学研究科物質科学部門・教授) 授業形態: 座学講義(7回の課題レポート提出)+期末試験 教科書の使用: 有 スクリーン投影資料:有(1回のみ動画を投影) 教材配布の有無: 講義プリント資料使用(計15ページ)[初回にp.1-4のみ教員が印刷して全員に配布、p. 5以降は受講生各自でLACSからの印刷体を講義に持参。] LACSで利用している機能: ①連絡事項、②授業資料、③出欠情報確認 授業概要(シラバスから抜粋): 位置づけ 化学・物質工学を学ぶ諸君は、「化学・物質の21世紀」の科学技術を担い、エネルギーや環境の問題を解決しつつ未来を創造する責務を負う。この授業では、化学・物質工学の根幹である化学結合論の基礎を学び、分子構造、分子の性質と機能、分子集合構造と物性に関する基本的な考え方を身につける。そのため、分子の成り立ちの本質を知ることからスタートする。はじめに、高校化学で身についてしまったかもしれない誤った概念を払拭することは避けて通れない。あわせて、化学分野を包括的に達観する。 目標 「原子では、K殻、L殻、M殻、…の層を成して、電子が原子核のまわりを惑星が太陽のまわりを公転するようにまわっている」という描像の誤りを正しく指摘できること。なぜ共有結合が安定に生成するのかを量子化学的に記述できること。また、簡単な有機化合物分子、身の回りの分子等に関して分子構造を説明し、性質を予測できること。更には化学分野の包括的達観が主体的にできること。 方法 化学結合論の基礎を、教科書と担当教員作成資料に基づき講義する。習熟のため、繰り返し与える課題への主体的取り組みを重視する。後半の進度は受講生の理解度を勘案する。オフィスアワーの積極活用を歓迎する。直接質問し、議論することによって一気に理解が進んだ学生が少なくないからである。また、SA制度が設けられる場合、上級生からの臨時家庭教師レベルの指導を受けられるので、躊躇せずに利用してほしい。講義内容を復習するための基礎問題と、時間をかけて取り組むべき発展問題を課題として与える。受講者は期限厳守で提出しなければならない。 キーワード 量子論、化学結合、量子化学、電子軌道、分子軌道、混成軌道 メッセージ 【LACS】講義開始当初からLACSを運用する。過去の試験問題や解説等も掲載の予定。 【準備学習等】高校化学の延長ではなく、大学の「本物の」化学への入門のための科目。自覚を持って真剣に、自分のための時間の投資と不断の努力を惜しまないこと。課題以外に週2時間以上、予復習すること。 ※定期試験後、成績優秀者を学生番号で公表(優秀者に入っても公表されることを望まない者は試験までに申し出)。 長崎大学LACS活用ガイドブック

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