learningtips2016_A5中綴じ用
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10■いろいろな意見にしっかりと耳を傾けて、受け取っていることを態度(あいづち、うなづき、視線、表情)で示してみよう。■反対の意見を言うときは、「口撃」にならないように、言い方を工夫しよう。否定だけするのでは印象が悪くなります。■意識しないうちに自分の中ので「あたりまえ」になっていることを言葉にしてみよう。そして、それを疑ってみよう。■「私は〇〇と思う」「私たちは〇〇を考える必要がある」「Aさんは〇〇と考えている」「データは〇〇と示している」というように主語を意識して、見方を換えて、考えてみよう。■自分の考えを「取るに足らないもの」とは思わずに、仲間に表現して伝え合おう。③ 自分たちでテーマを掘り下げ、課題を共有する 課題を共有するというのは、課題を明確にし、共通の理解を持って、共に向かうということです。ただし、必ずしも「全員が同じやり方で同じことをする」ということではありません。グループのメンバーはそれぞれ異なる考えや感じ方をしています。同じように考えているようでも、詳しく話してみると違いがあるはずです。実はこの差がグループで学ぶことの原動力になります。メンバーが多様な考えと感じ方をしていて、それを積極的に表現すれば、その課題について多角的に検討できます。それによって、個々人は新たな気づきを獲得できることもあり、グループでは共有する課題についてのより深い理解が得られます。教員から提供される学びのテーマは、みなさんが自力で掘り下げることも期待して考えられています。多角的な検討の末に、全員で共有できて「取り組みたいと思える」課題までテーマを深めて行けると、知的な楽しさが倍増するはずです。表明し合える関係ができれば、きっとグループでの学びは、おもしろく、やりがいがあり、とても知的で生産的な活動になります。そういう場をつくることができるか否かも参加者全員の取り組み方にかかっています。

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