learningtips2019
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6ディスカッション■グループワークの本題に入る前に5分で終わるゲームをしてみよう。たとえば、「メンバー全員に共通するもの探し」をやってみるのもひとつです。ただし、知られたくないことは話す必要はありません。■メンバーの一人ひとりと互いに2秒間ジッと目を合わせた後で、ニコッと笑顔を見せてみましょう。それだけでも、いくぶん緊張はとけるかもしれません。① 知り合うことからはじめる どんな人でも、知らない者どうしの集団の中に入ると、緊張して不安を感じます。これはとても自然なことで、口に出さないまでも、多かれ少なかれ誰もが感じていることでしょう。残念ながらこの緊張や不安はグループでの活動を楽しくし、充実したものにすることを阻害してしまいます。大切なのは、誰かがこの緊張や不安をほぐすきっかけをつくり、皆がそれに賛同することです。そうしないと、集まった者だけでこの問題を解決することはできません。さて、どなたから切り出しますか?② コミュニケーションにおける不安を安心に変える メンバーと知り合うことができても、まだまだ、緊張や不安は消えないでしょう。私たちがこの時感じている不安は、拒絶されることや困惑されることや失敗することへの恐れによる場合が多くあります。そういった個人のリスクもグループでの活動を阻害してしまいます。皆がリスクを恐れず、「失敗してもどうってことない」場をつくり、それぞれが独自な考えを安心して表明し合える関係ができれば、きっとグループでの学びは、おもしろく、やりがいがあり、とても知的で生産的な活動になります。そういう場をつくることができるか否かも参加者全員の取り組み方にかかっています。

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