ティーチングティップス
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23   長大教員のためのティーチングティップス評価の方法キーワード| ルーブリック フィードバック 形成的評価10① ルーブリック■ルーブリックを新しく作成するのは難しいので、既存のルーブリックを参考にアレンジする方法もあります。■ルーブリックに関する基礎知識については、「講義に活かせるFDコンテンツ『ルーブリック入門』」をご参照ください。(大学教育イノベーションセンターのホームページより参照可能)ルーブリックは段階別に目標を示した表です。1つのルーブリックで科目全体の目標を表したり、1つの提出物の基準を表したりするなど、ルーブリックが示す対象の大きさは様々です。また、ルーブリックの活用方法も様々あります。プリントバンクに掲載した「レポート評価ルーブリック」(p.41)は、教員が提出されたレポートを採点するときの採点表であるとともに、課題を与える時に学生に示して到達目標をイメージさせるためにも使えます。ルーブリックが示されると、学生にとっては具体的に何をすればよいか明確になり、学生のモチベーションが上がります。さらには、複数の教員で授業を担当している場合のように、他の教員と到達目標や評価指標を調整するときにも、ルーブリックを活用できます。しかしながら、ルーブリックをいちから作成することにはたいへん手間がかかります。本学では「講義に活かせるFD講座」(大学教育イノベーションセンターのホームページ内)の中に「ルーブリック入門」というコンテンツもあります。こちらをご参照いただき、まずは、既存のルーブリックをより使い勝手の良いものに修正して使用するところから始められると思います。本学の授業で先生方が使用されているルーブリックは「アクティブラーニング事例」や「全学モジュールガイドマニュアル」にも複数掲載されています。また、初年次セミナーの受講生に配付した『ラーニングティップス』には、「文章の読み方」「ディスカッション」「プレゼンテーション」「文章の書き方」のルーブリックを掲載しました。ルーブリックの内容を検討することは、どのような学生を育てるかを議論するきっかけにもなります。多くの先生がアイディアを交えながら、ルーブリックをつくっていくことは、有意義な活動になるはずです。② 評価が次の学びにつながるようにテストやレポートは、学生が目標を達成したかどうか測定することが中心となりますが、テストやレポートに適切なフィードバックを行うことで、学生への定着を図る、つまりテストを使って復習をさせることができます。中学校や高校では、期末テストの後にも、テストを返却し解説する授業が行われます。ただ、大学では、最終レポートを提出しても返ってくるのは「A」や「B」などの最終的な成績のみで、学生にとってみると、1つのレポートの出来ばえはど

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