teachingtips2019
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21③ 聴衆の在り方についての指導■質問やコメントをすることが当然である、良いことである、と知らせるために、先生からも質問とコメントをしてみてください。その際、質問が「評価」にならないように気をつけてください。プレゼンテーションを授業でさせたときに、聴衆側の学生が何もしておらず、質問も出ずにしらけたまま終わってしまうという事態になってしまうことがあります。原因として考えられることには、学生がその後の自分の発表に気をとられていること、発表の質が高くなく質問のしどころが見当たらないこと、発表を聞くとは何かが分かっていないことなどが挙げられそうです。また、本来プレゼンテーションでは、発表に続いて建設的な議論がなされるという、双方向のコミュニケーションが期待されるところですが、多くの学生が抱いている誤解として、「質問されない=間違いがない=高く評価される」という考えや「質問をすることはクレームをつけていることですべきではない」という考えがあり、それが質問することを遠ざけているかもしれません。ある授業では、質問をするグループを割り当てるという工夫がされており、またある授業では、先生が質問やコメントを実践して見せているということもありました。質問することで聴衆もプレゼンテーションに参加するように促したいところです。(3)1番目の発表者から1回目のセッションを開始し、時間を区切ってグループの数だけセッションを繰り返します。2回目以降は順次別の学生が発表し、最終的には全員が発表します。発表の出番ではない学生と教員は、適度に散らばり、順番に全てのグループの発表を聴いて回ります。(4)どのグループの発表が良かったかを投票させます。

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