teachingtips2019
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34   長大教員のためのティーチングティップス期待される効果必要な設備・環境・道具・教材・プリントなど導入のポイント活動の流れ学生の思考を活性化させるための授業手法の例学生の思考を活性化させるための授業手法の例60分確認/コメントして返却授業後60分確認/コメント授業後参考文献振り返りシート授業の最後の振り返りは、知識の定着以外にも学ぶことへの主体性を促すメリットがあります。毎回の講義において、「どんなことについてどのように理解が深まったか」「理解できなかった点はどんなことか」「新たに思い浮かんだ疑問はどんなものか」を書かせることで、その日の思考を整理する機会とすることができます。■思考を言語化することで、なんとなくわかっている状態よりもはっきりとした理解に結びつくことが期待されます。■言語運用能力(書き言葉の表現力)の向上が期待できます。■自分自身が学びの主体であることを意識させることができます。【手書きシートの場合】① 記入用のフォーマットを作成し人数分を印刷しておく【LACSの場合】① LACSのテスト機能を用いて事前に記述式の項目を作成しておく(システムを使い教員がコメントを返すことも可能)※学生の間で考えの交流を目指す場合は他者のコメントを読むことができる掲示板機能を使うことも考えられる■正誤を判断するための記述を求めるのではなく、学生自身が自己の理解を確認するための活動として考え、そのために必要な記述を求める必要があります。■「わからない」ということがわかることも学びの成果と言えます。そこで学びを投げ出すのではなく、「複雑な実態が見えてきた」のだと学生自身が意味づけできるように導く必要があります。5分終盤に記入、提出させる5分終盤に記入、提出させる20分記入フォームの作成と印刷授業前20分LACSのコンテンツ準備授業前和栗百恵 2010 「ふりかえり」と学習―大学教育におけるふりかえり支援のために― 国立教育政策研究所紀要 第139集 pp. 85-100〈手書きシートの場合〉〈LACSの場合〉

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