teachingtips2019
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36   長大教員のためのティーチングティップス期待される効果必要な設備・環境・道具・教材・プリントなど導入のポイント活動の流れ学生の思考を活性化させるための授業手法の例参考文献ラーニングセル―Learning Cell―ラーニングセルは、講義内容や読書課題について、学生自らが考えた練習問題をペアを組んだパートナーに出題して、互いに確認テストをする活動です。出題する問題を考えることで、学んだことの整理とより深い理解をすることが期待されます。また、わからないところを互いに教え合うという活動への展開も期待されます。■授業の重要なところを振り返らせ、知識を定着させることができます。■教員が重要だと意図した内容がどの程度伝わっているかを、学生が出題する問いから知ることができるため、教員の授業改善にも役立ちます。■学生同士の教え合いと学び合いを促すことができます。■学生の作る問題の質は高くないことが多いので、出題の状況を把握し、適宜フィードバックする必要があります。■グループワークを行ったことがあるなど、学生間に人間関係ができていて、すぐにペアが組める状況が望ましいです。① ラーニングセルのプリント(p.44) ※プリントには出題形式が示されているので、問いを考えるイメージが持ちやすくなります。5分プリント配付・説明10分学生による作問5分ペアで交換して回答5分ペアで答え合わせと解説5分プリントを回収前もって講義があったり、読書課題が出されていたりする次の授業の冒頭で、「良い問題」についてフィードバックするGoldschmid,B., & Goldschmid M. L. (1976) Peer teaching in higher education: A review, Higher Education, Volume 5, Issue 1, pp.9-33http://link.springer.com/article/10.1007/BF01677204学生の思考を活性化させるための授業手法の例

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