ガイドマニュアル(8月修正版)
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1.様々な役割 (1)モジュールの編成 新規モジュールを立ち上げる際には、コンセプト作りや担当者探しに苦労することになりますが、多くの場合はすでにこの段階は終わっていることと思います。しかし、科目名と担当者が一応決まったというだけでは、編成作業が終わったとは言えません。担当者の間で当該モジュールの目標が共有され、各科目の内容と方法の見通しがある程度立って初めて次の段階に進めます。というのは、全学モジュールの趣旨がこれまでの伝統的な教養教育とは異なっているため、担当者がその点をよく理解する必要があるからです。 (2)担当教員との連絡・対応 この役割は、テーマ責任者にとって最も負担感の大きなものです。負担感を少しでも軽減するため、事務的な情報のとりまとめは教育支援課が直接各科目の責任者と連絡をとるようになっていますが、それでも、とくに学生向けの資料作成や授業の準備・運営に関する調整などは、テーマ責任者が介在せざるを得ない事柄です。また、忘れられがちですが、授業終了後の報告や振り返り・申し送りは、次学期授業への準備も兼ねて重要な情報交換の機会となりますし、内容によってはモジュール科目小委員会等に出して検討すべきものもあります。担当教員間の連携はモジュール方式の根幹を成すものですので、連絡をとってもレスポンスがないということのないように、担当者間で最低限のチーム意識を培っておく必要があります (3)調整の場の設定 担当者の間でミーティングが必要な場合は、日程や場所の調整が必要になります。日程調整は「伝助」(http://www.densuke.biz/)などのスケジュール調整サービスを活用するのがよいかと思いますが、ミーティングの場所はその時々で空き教室などを探さなければなりません。ただ、第4クールからは各モジュールが小さな単位(3科目)になりますので、Skypeなどで遠隔会議を行うケースも増えてくるかと思います。 (4)モジュールⅡへの学生の割り振り 第4クール以降はこの役割はなくなりますので、割愛します。この役割がなくなっただけでも、テーマ責任者の負担は大幅に軽減されました。 (5)授業公開の調整 全学モジュール科目は、各学期に授業公開が義務付けられています。授業公開は、グループワークの成果発表会などではなく、できるだけ普段の授業風景を見学できる方が互いに参考になりますし、また、公開授業の際には授業概要の資料があった方が参観者には助かります(http://www.redc.nagasaki-u.ac.jp/teacher/classObservation.html)。忙しいなかで準備する公開授業ではこうした情報が十分共有されないため、テーマ責任者の方で確認するとともに、できれば同じモジュールの担当者同士が見学し合えるよう日程調整ができると理想的です。 もっとも、モジュール内の授業は互いにいつでもオープンにしておくべきとも考えられます。事前のシラバスでは授業内容の詳細や教員と学生の関わり方がわかりませんし、また学生の反応によってはシラバス通りに授業が進むわけでもありません。実際に授業参観

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