ガイドマニュアル(8月修正版)
14/124

ができなくとも、LACS上のコンテンツを互いに見られるようにしておくだけでも、ある程度状況がわかります。 (6)準備経費の使途設定: アクティブラーニングを実施するにあたって、物品購入や調査出張等が必要になることがあります。そうした準備経費は前学期末にテーマ責任者から申請しますが、上限額の範囲に収まるように担当者間の調整が必要です。 (7)シラバスの調整: 今日、大学全体でシラバスの具体性が強く求められるようになっています。シラバスの書き方については、その都度事務方から記入例が添付されますが、科目毎の目標配分、学修評価の共通指標と個別指標、学修内容の重複やギャップ、アクティブラーニングの具体的方法ほかはテーマ責任者が確認する必要があります。以下、説明を加えます。 各科目はモジュールのなかで有機的につながっているはずですので、たとえば一つの科目で知識習得を、別の科目で問題解決実習を主に行うといった役割分担も有り得ます。また学修評価においても、モジュール全体として向上をめざすもの(考える力などの汎用的技能)と、個別科目として習得をめざす知識や技能とを分けて評価を行うこともあるでしょう。科目の内容については、モジュール編成の際に計画された内容が実際に具体化されているかどうか、科目間で重複やギャップがないかどうか、といった確認が必要です。授業方法についても、アクティブラーニングや授業外課題が適切に設計されているかどうかの確認が求められます。 こうした様々な確認のためにも、シラバスは具体的に書かれていなければなりませんし、何よりも、テーマ責任者と担当者の間でモジュール編成の方針が十分に共有されていることが前提です。最後に、シラバスは学生がモジュールを選択する際の重要な資料になるとともに、教育情報の一部として外部公開されるものでもありますので、記述がわかりやすい表現となっているかどうかの確認も必要です。 (8)授業準備の支援: とくに初年度の担当者は、教養教育棟の教室や非常勤講師室などの使い方に不慣れだったり、事務方との連絡が十分でなかったりすることがありますので、そうした場合にはテーマ責任者がフォローに回ることがあります。また、アクティブラーニングの方法などで助言が求められることもありますので、わかる範囲で対応するとともに、大教センターやICT基盤センターにつなぐことも支援の一環になります。 (9)学生の出席や学習状況の把握: モジュール方式では、複数の教員で同じ学生群をケアしていくことが大きな特徴ですので、授業でとくに気になる学生については、担当者間で情報を共有しておくことが大切です。一つの科目で学修が遅れがちな学生は他の科目でもその傾向がありますし、またアクティブラーニングではグループ活動が多いために、発達障害の傾向がある学生の場合は特別なサポートが必要になります。場合によっては、所属学部の担当教員やカウンセラーにつなぐ必要も出てきますので、早めに教育支援課に相談するなどの対応が求められます。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 14

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です